「指導者が変わらなければ野球界は変わらない」古島弘三医師
高校野球ドットコムのコラムで取り上げられている記事の一部を抜粋してご紹介させていただきます。
当協会の特別顧問でもある古島弘三先生のインタビュー記事が5回に分かれてアップされています。
―― 先生は投球フォームを見て指導されることはあるんですか。
古島) 投球フォームは、介入するなら長期間で見ていかないと、一瞬だけ見て「ここ、こうだよ」と教えても逆に迷ってしまいますから、介入はしないようにしています。ただ大まかに「この時は足はこうなっていた方がいいよ」といったような、ケガのリスクを抑えた最小限のポイントだけは教えます。医学的にケガをする投げ方はいろいろと報告されています。
フォームをもっとこうしろとか、そういうことは言わないです。それを言ってしまうと、中には失敗してしまう子も出てくるだろうし。プロでもそうでしょ。コーチがちょっと言ったらスランプになってしまう。プロでさえそうなるんですからね。
例えば足が着地した時には手は頭の後ろぐらいまで来てた方が、肘下がりにならないで上手く投げられる。足を着いた時に手がこうだと先に身体が開いて肘が上がらないままこうきちゃうので、肘下がりになって肘を壊すんだよ、骨盤の姿勢が悪いことがすべての悪い投げ方に繋がるなどという明確な部分はありますから、故障にならないようにするポイントだけは伝えます。
腰の開きとか、肩が開かないようにとか、パフォーマンスを上げるための指導を言うとワンポイントレッスンでは逆にぐちゃぐちゃになってしまうので。
他のインタビューに関しては以下サイトをご覧ください。
https://www.hb-nippon.com/column/2034-seigen/13965-seigen2019082305