「球数制限を行う健大高崎から学べるもの」古島弘三医師 インタビューVol.4

第4回

「球数制限を行う健大高崎から学べるもの」古島弘三医師

 

高校野球ドットコムのコラムで取り上げられている記事の一部を抜粋してご紹介させていただきます。

当協会の特別顧問でもある古島弘三先生のインタビュー記事が5回に分かれてアップされていきます。

 

―― 健大高崎の青柳監督から聞いたのですが、球数制限のアドバイスは古島先生が行ったようですね。

古島) 以前に春の甲子園に出たエースが一人で投げ抜いて、その後投げられなくなった選手がいました。我慢しながらで3回くらいしかもたないと。肘は曲げ伸ばしができなくなり、顔も洗えず、第1ボタンもとめられなくなっていました。夏まで投げさせずにいて、もし投げられるようになったら、3人の投手で継投する方がいいと話したことがあります。エースは2番手にもってくる。3回投げたら交代。

以後,青柳監督は継投策で大会に臨むようになりましたね。それから,昨秋に選手全員と監督に講義したんです、3時間ぐらい。「甲子園を目指すべきじゃないよ」とか言っちゃいましたよ。(笑) 健大高崎に来る子はみんなプロを目指している。プロを目標として練習に取り組む。夏の大会で勝ったら勝ったで,勝っちゃったら甲子園行けばいいと。むしろそういう気持ちの方が選手は実力を出せますよって。甲子園目指すから、ケガはするしでね。

――はっきり言いますね!青柳(博文)先生がしっかり受け止めているのが凄いです。

古島) 青柳監督の凄いところは変われる指導者だからだと思うんです。僕が言う前はガチガチの指導者だったと思いますし、恐らく全国の監督もそうだと思います。そこで僕が言ったことを聞き入れてくれて変わってくれた、ますます面白いチームになっていくと思います。

 

他のインタビューに関しては以下サイトをご覧ください。

https://www.hb-nippon.com/column/2034-seigen/13964-seigen2019081604