「小学生の肘で何が起きているのか」 肘手術の権威がオンラインセミナー実施

Full-Count初の試みにトミー・ジョン手術の権威・古島医師が出演

当協会の特別顧問でもある古島弘三医師の取り組みが挙げられていましたので共有します。

Full-Count初の試みトミー・ジョン手術の権威・古島医師が出演

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3密や不要不急の外出を避ける新たな生活様式が実施される中、家で過ごす時間をより充実したものにするため注目を集めているのが、各種オンラインセミナーだ。

Full-Countでは、野球に関する興味深いテーマを取り上げるオンラインセミナーを企画。

第1弾として7月26日に「Full-Count presents『教えて、古島先生』 小学生のヒジで何が起こっているか!?」を実施した。

 

トミー・ジョン手術を約700件も担当した日本屈指の執刀医・古島先生が解説 故障を早期発見するには?

講師として登壇したのは、肘内側側副靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を約700件も担当した慶友整形外科病院スポーツ医学センター長の古島弘三医師だ。

約20人の少年野球の指導者・保護者を対象に、オンライン会議ツール「Zoomビデオウェビナー」を通じて講義を行い、受講者からの様々な質問に答えた。

 

五十嵐亮太投手、近藤一樹投手(ともにヤクルト)、床田寛樹投手(広島)、釜田佳直投手(楽天)、川島慶三内野手(ソフトバンク)ら現役NPB選手のほかにも、小学生から大学生、社会人まで数多くのアマチュア選手を診察してきた古島医師。

再び大好きな野球をプレーできるように治療・手術・リハビリなどのサポートをしてきたが、一方、故障が原因で野球を諦めなければならず、涙を流す選手の姿を何度も目にしてきた。

 

夢半ばに去る選手を1人でも減らしたいと願う古島医師は、高校、大学、あるいはプロ入り後の怪我が学童期の故障に起因するケースが多いことに注目し、小中学生における怪我の早期発見・予防の重要性を訴えている。

これまで多忙なスケジュールの合間を縫って、拠点を置く群馬県をはじめ全国各地で講演活動を行ったり、積極的にメディアで情報発信をして啓蒙活動を行ってきた。

 

約20人の受講者はそれぞれの疑問を古島医師に直接質問「有意義な時間」

 今回のセミナーでは、子どもの体の成長に関する資料を受講者に事前配布し、さらに野球肘の典型例とも言える離断性骨軟骨炎(OCD)について、写真や動画を使いながら実際の症例を基に分かりやすく講義。

OCDと診断された子どもの肘の中は実際にどれほど酷い状況になっているのかを伝えた。その上で、「OCDは早期発見がカギ。

休みを取りながら治療を続ければ、肘は健康な状態に戻ります。そのためにも、指導者や保護者の皆さんは成長期の子どもの体について理解を深め、痛みや疲れを訴えるなど子どもたちが発するSOSを見逃さないようにしてください」と訴えた。

 

その後、受講者はそれぞれが持つ疑問を解決するべく、一人ひとりが古島医師に直接質問。

「故障を早期発見できる方法はありますか?」「今まで見てきた中で『この人の投げ方を参考にするといい』という投手はいますか?」「故障を予防するストレッチがあれば教えてください」など数多くの質問が活発に飛び交い、専門家からの適切なアドバイスに受講者は大きく満足した様子だった。

 

セミナーは当初の予定を超えて“延長戦”に突入するほどの盛り上がりで、あっという間の約2時間となった。

北海道から四国まで幅広い地域から集まった受講者と、より近い距離感で交流した古島医師は「指導現場におられる皆さんのリアルな声を直接聞ける貴重な機会となり、とても楽しませていただきました」と充実した時間を過ごした様子。

一方、受講者も「日頃、疑問に思っていたことが解消されました。

とても有意義な時間が過ごせました」と喜びの声を寄せた。

古島医師によるオンラインセミナーは今後も継続して開催され、新たなカリキュラムも随時追加していく予定となっている。

佐藤直子 / Naoko Sato

 

▼引用先URL(Yahoo!JAPANニュース,Full-Count)

https://news.yahoo.co.jp/articles/f1504f6efacaa1a1ba225e5b73b8785df4992bc1

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